2011年10月25日火曜日

プラスチックのいろは


プラスチックは日常生活、ビジネスの隅々まで入り込み、専門としていない人も何らかの形で係わらざるを得ない状況になっていますが、物理、化学、数学に始まり、最近は生態学や地球環境までに及ぶ広範にわたる専門性により、最初はとっつきにくいのも事実です。本書はそんな方々に向け、プラスチックに関する典型的な事象について、数式や化学式は最小限にして平易に説明しています。最大の特長は、初心者の方が工学体系へのアレルギーを感じないよう、定型的な順序だてはしないで「いろは」順に各項目を並べています。各項目は独立しており完結していますので、目次をみて目にとまった項目、興味を持った事項から拾い読みをしていただいて結構です。読んでいて引っ掛かるところがあれば参照ページで関連事項に飛ぶことが出来ます。これを繰り返しているうちに技術の枠組みが見え「かるたあそび」のように、プラスチックを知ろうとしている方に役立つ一冊です。

プラスチックのいろは

佐藤 功 著
A5判 266ページ
定価1,890円